地域と情報

松尾 洋司 著
B6判 247頁 定価2100円(税込み)
災害報道の訴求対象はどこに置くべきか、何を伝えるべきかという問いは地域報道の視点に留まらず地域情報と地域住民の基本的な関係にも重なる。コミュニティ情報の地域密着宣言!
目次
第1章 地域住民と情報環境
多様化の時代と地域情報/政策とメディアがつくってきた「地域」/県域情報は行政情報ぐらい/地域と情報源としてのCATV・FM/CATVの二面性/広報装置としてのコミュニティFM。低コスト・高効率・利便性/広報とメディア/自治体と公開の原則/過疎地の地域情報とテレビ/テレビの行く手法
第2章 災害情報と地域社会
鹿児島県郡山町の“奇跡”/情報が生死を分けた/情報の空白をどう埋めるか/どんな情報をいつ伝えるか/「まさか」「よもや」を打破するために
第3章 地域社会と新聞の役割。阪神大震災をともに被災して
被災地で情報を考える/すべての情報は救収信号/まず原始メディア登場/徒歩圏内の生活情報/ミニ情報に価値/明暗分けたメッセージ効果/新しい新の役割
第4章 何を伝えるか。テレビのローカル報道
「地域密着」とは?/戦略上の「地域密着」。夕方ワイドで視聴率アップ/地域番組のコンセプト/生活情報の重視/視聴者から信頼された共同で「告発」。テレビにしか出来ないこと/ローカル報道への問題提起。「生重視」と「視聴率競争」の危うさ
第5章 目線を下げてみては。生活密着型への挑戦
大震災が教えてくれた/目配りは十分か/受け手は期待を裏切る/いま受け手が求めているもの/生活密着ミニニュース
第6章 地方行政とメディアの役割
続出する過去最低の投票率/報道の使命を果たしているか/権力とメディアの間/arm's lengthはあるのか/記者クラブの功罪/氾濫する“定番記事”/“定番報道”をなくすために/地域からの発信とメディアの役割
第7章 ケーブルテレビ。新しい傾向と展望
都市型多チャンネルケーブルテレビ/自治体直営ケーブルテレビ/地域情報の発展とケーブルテレビ
第8章 コミュニティFMの現状と課題
全国に広がるコミュニティFM局/八割が第三セクター方式/苦しいスポンサー集め/コンセプトは「地域密着」「市民参加」/「AM型」と「FM型」、「セミプロ型」と「アマチュア型」/自治体情報/市民参加/地域住民の受け止め、反応/コミュニティ局の課題/コミュニティ局の今後
第9章 コミュニティFMと情報
行政共存型の地域メディア/多チャンネル時代とFM/非商業性の理念/井戸端・路地・まみメディア/定着への課題/行政とリスナーの対等な関係/神戸の「エフエムわいわい」/どのような情報が求められるか。生活感覚と広場感覚
第10章 地域住民と広報。行政広報紙を考える
「市役所の裏には市民がいる!」/広報担当者こそ“ナマ身の市民”感覚で/広報マインドとは何か/当たり前のことを訴える。それが広報だ/広報は新しい社会科学である
第11章 地域住民とコミュニティ紙
「泉北コミュニティ」の誕生/入居間もない70年代は、要求運動の時代/80年代。続々とサークル誕生/ボランティアの機運高まる90年代/総括
第12章 地域のことばと放送
標準語の普及と放送の果たした役割/ラジオ放送と標準語/方言を復活させた民放ディスクジョッキー/ラジオからテレビへ/マルチメディア時代へ/方言はふるさとの文化/放送の分極化と純粋方言の復権


